第53回 定例活動報告 「東の森(10月5日 第1土曜日)」
 
■全体報告(大日向)
  雨の予報の中16名の参加で始まりました。嬉しかったのは闘病中のメンバーが1年ぶりに駅まで来てくれたこと。再び活動できる日を楽しみにしての再会を約束しました。

  朝から雨の予報は武蔵五日市の駅では曇りでしたが、山の斜面を登りきったところで一転にわか雨となりシートを張っての一休みとなりました。自家発電機で沸かしたコーヒーの匂い、雨音、そして山水画を思わせる風景を堪能してのモーニングコーヒーはまた格別でした。

  予定を変更して雨中での講義、専門員による「間伐の豆知識」セミナーです。間伐の方法について寺崎式、麻生式、牛山式なる名称があることを初めて知りました。たまには良いものです。その中で良い木、悪い木、普通の木、通称欽ちゃん間伐なる牛山式が一番身近に思えました。

  天気予報どうり?に昼前に雨がやみ2度目の竹窯を開きました(詳細別記)。入口まで炭ができており、無駄な灰が少ない最高の出来栄えでした。帰り際にいつも水をいただいているお宅にお届けし喜んでいただきました。簡易窯ですので竹の成長に追い付きませんが少しでもエコにつながればと思いかぎりです。

  午後には間伐予定地に上がり選木とマーキングです。2年前に手を入れたところですがさらに70本を選木し、数本を伐倒しました。以前よりは下草も生えており、今回の間伐でさらに良い森になると期待されます。アフターが楽しみです。

  4名が、隣接した里山の活動エリアをより広げるため地元の山主さん宅にお邪魔しました。御宅は高台にあり、目の前は萱ぶき屋根につながる山家が一望でき、角度を変えるとまた別の風景が見えると興味深いものがありました。

  詳細別記ですが山主さんに案内されて山に入りましたが、小規模山主さんの集まった里山ですから当然入り組んでおり境界(手入れの入ってる森は一目瞭然)も判然としませんし、また尾根筋の部分は持主が不明とのこと。とりあえず3名の山主の森ををまとめて作業に入ることに決めました。下山後 別の山主さんとたまたま休みで実家に戻り、手伝いをしていた息子さんにご挨拶をしましたが、息子さんは大変喜ばれてました。我々の活動はこういった笑顔に支えられていることを痛感した次第です。


■炭焼き(尾島)
  起きぬけに見た空は、雲が良い具合に配置された青空。そして、武蔵五日市駅に近付きつつある電車の窓から見えたのは空を覆う曇。現場に着いた時には天気予報どおりの雨!そこで、窯開けは暫しお預けとなり、シートの下でコーヒーを飲みながらKさんによる『間伐講座』となりました。

  昼前には雨が上がり、窯を開ける段に。愈々一ケ月前に焼いてそのままにしておいた結果と対面する事になりました。その炭焼き、経験2回目で全てを自分で判断しなければならなかったのはとても緊張するものでした。そしてまた緊張の合否判定。全参加者注視の下、ブロックを一つずつ退かし、目張りの土も剥がし、焚き口の一斗缶をずらすと・・・ 黒い!四角い窓から見えたのは炭!ドラム缶の蓋の手前の土を急いで掻いて蓋を外しました。おおーっ!量は半分程になっていましたが、灰になった所は殆どなく、多くが長いままきれいに並んでいました。嬉しさからか膝が微かに震えました。倉庫から間に合わせのダンボールを出し、バケツを準備し、そこに移します。折らないように丁寧に丁寧に。夫々が嬉々として作業をします。ぼんぼりメンバーの特徴、『何かが始まると各自自分が何をすべきか適切に判断して動く』、ここでも本領発揮でした。全部出し終えると一斗缶をドラム缶の中に入れ窯の蓋を閉めてブロックでしっかりとガードしました。中に動物などが入らないようにするためです。

  炭焼き技術担当のKさんの評価は「ちょっとやわらかいね」でした。さて、硬くするにはどうしたら・・・ 時間?温度?はたまた・・・他に?課題が一つ増えました。

  出来上がった竹炭は各自が新聞紙に包んで持ち帰り、一部はいつも世話になっている地元の方に差し上げました。囲炉裏もあるそうで喜んでくださいました。今回不参加のメンバー用にはまだ倉庫に残してあります。

  次回は1月第3週に広葉樹の炭を焼く予定です。材料の一部は間伐の選木に山に入った帰りに伐って下ろしました。


■山主Tさん 訪問見聞録(佐伯)
・新しい活動地として自治会長さんが紹介してくれたTさん宅へ、会長含む4人がご挨拶に伺った。東の山の端のほうにあるT家。
・縁側からは、ぼんぼり集落の屋根を眼下に、周りの山が一望できるなんとも素敵なロケーションに経っている。
・昼の団らん中にお邪魔したにもかかわらず、Tさんは山の案内にすぐさま足袋をはいて我々を山へと案内してくれた。
・畑の間の斜面を少し登れば山への入り口、そこにTさん専用の杖がおいてあり、杖を持つととっとと山へ入って行った。
・Tさん米寿というが、杖をあちらこちらに向けては、これがS佐衛門さんの土地、これがT次郎さんの土地、これが○○さんの土地、と我々にはよく見ても境界も確認できないような山の中を子供のころから入っている山の記憶で、パッチワークのように分けられている山主の名と場所を、山を歩きながらどんどん話してゆく。んで、ぜんぜん息があがってない。
・こちらといえば、歩くのも、メモるのも、ペースが追いつかない。なんてすごい爺ちゃんなんだ!!
・そして話しながら到着したTさんの土地は、日頃Tさんが自分で手入れを行っているとあって、まったく整備を必要としない森だった。
・一瞬途方にくれた…。が、Tさんの場所というのは、以前竹林整備をやった所のすぐ近所で、真ん中にある一本の道から右側は、手をつけていない荒れた竹林だった。そこで、せっかくわかったそこの持ち主T次郎さんへ、整備をさせていただく話をしに行こうとなった。
・T次郎さんの家につくと、ラッキーなことにT次郎さんが庭先に出ていた。そこへTさんが私たちを紹介してくれて、竹林の話をし、私たちのお願いを話してくれた。そこへ、これまたラッキーなことに御子息がたまたま帰郷しており、御子息へも挨拶し、竹林整備のことを話すと、「やらなきゃやらなきゃと気にはなっていたが、なかなか出来なくて…、やって頂けるならありがたい」と言ってくれた。「ありがたい」とは、なんて嬉しい言葉を頂いたんだろうか。こちらも「ありがたい」
・しかし、話がすぐに済んだのは、初対面にも関わらず、快く対話してくれたTさんの人柄にあった。Tさんは、山の中を案内してくれていた時、私たちが投げる質問にもよく応じてくれた。子供のころの話、歴史の話。

<そこで、ちょっとTさんの話を紹介しよう。>
・Tさんの山の土地の辺り(ぼんぼり集落の山の半分くらいかな)は、昔は畑だった。ここに“こいだめ”(肥溜め)があって、子供のころはよくかついでこの山を登ったそうだ。
・その畑に、早い人で昭和35年あたりからスギ・ヒノキを植えていったそうだ。
・木の用途は、住宅用建材だけでなく、細い木は皮を向いて、工事現場の足場に需要があり、竹は竹屋という人達が切って持って行ったそうだ。ちなみに竹は3年〜4年モノがいいらしい。
・交通手段は馬で、尾根つたいに檜原まで行けるとか。
・水は下の川から一日何度も家や畑に運んだそうだ。
・そして一番おもしろかったのは、“雨乞い”の話。
雨が降らなかったとき、本当に“雨乞い”という行為をしたそうだ。それで、結果はというと、本当に雨が降ったそうだ!Tさん小学生の頃。その唄というか呪文というかを覚えているといって、話始めた
(↓メモ書きぐちゃぐちゃなので間違っているかもしれません)

オシメリハツダイ
ゴンゲンドウ
オオヤマダイショウ(大山大小)
フドウミョウオウ(不動明王)
ナムセキソン
ダイゴンゲン
ダイテングウ
ショウテングウ
アイシンノウチノ
イチシライ
オガナム(拝ナム)
キミョウチョウライ

輪になって、藁人形の祝詞(↑)を1人ずつ言って、水に流すのだそうだ。

・あと、山の中にやたらと祠がある。これは竹林の主であるT次郎さんのおじいさんが神仏関連の職業に就いていた人らしく、山に作ったのだそうだ。
その中、厳島神社のものがある。ここ、ぼんぼり地区はその昔、平家の落ち武者が逃れて居たという。一緒に話を聞いていた参加者が、「これで繋がった!?」と大満足していたのだが、私にはその歴史のどことどこが繋がるのかはよくわからなかったが、ともあれ、初対面でよそモノである我らに、快く山を案内していただき、いろんな話をしてくれTさんにはこちらも楽しませていただいて、感謝感謝でした。

K講師


炭窯のフタをいよいよ開ける


2回目も成功です


雨宿りしながら昼食


2人の世界ですね?おじゃまさま!


本日のスペシャルゲストへびさんです


お友達もかけつけました


Hおじいさん、本当にお元気です。


Tおじいさんに作業の許可を頂きました。


終わりの会・今日は充実しましたね


 
 
 
 
第54回 定例活動報告 「東の森(10月18日 第3日曜日)」
 
■全体報告(辻田)
  今日は前日の曇天とは打って変わって素晴しい秋晴れのもと初参加の武田・鶴田嬢を迎えて総勢19名がぼんぼりの山・東の森に分け入った。
  今日は、前回10月3日に選木した間伐木の伐倒作業を中心に、二回目の炭焼き用の広葉樹の伐倒・搬出作業に注力した。
  間伐木の伐倒は今日は手鋸で尾根に近い比較的細い檜を中心に15本程度の成果で、かなりの急勾配の中での作業であった。もう少し下の方で勾配が緩やかで幹も手鋸では手に負えなずチェーンソーが使えれるようになれば作業もはかどると思われる。
  炭焼き用広葉樹はこの東の森の更に東の竹林を越えたところにあって、昔はまさにここで燃料用の薪の切り出しをやったあとで、多分昭和40年ころ以降は燃料は木材から石油に置き換わってその後放置林となって現在に至っている山林であろう。萌芽更新のあとの木々もかなりの大木となって樹高20mはあろうと思われ、山全体が中高年に入っていると思われた。次回以降この放置林での広葉樹の間伐作業に入る。
  今日、新しいロゴソールが到着、清水、小笠原、臼井会員が早速英語のとり説に振り回されながらも二時間程度で組み立て完了、午後試運転を無事完了した。新しい助っ人の登場で今後間伐材の有効利用も考えたいと思う。
  それにしても今日の昼のトン汁はうまかった。具沢山で特に今日は豚肉が多くこれがうまさの原因か?参加者全員で滴る緑に包まれながら大なべを囲んでの昼食は最高のご馳走!

  柚子の実は今年は豊作のようで濃い緑色の実にもうっすらとオレンジ色が色づき始めた。
  11月の二回目の活動日を柚子もぎに当てているが、一回目の11月7日でも柚子もぎができそう。そのときは軍手でなく厚手の革手袋は必須だよ。


■炭焼用原木とシイタケ用ホダ木の採取(清水)
  一部隊は炭焼の原料となる木を切りに森の上の方に上がっていった。一方数人で以前、里山的に使われていたであろう広葉樹の森に調査を兼ねていった。こちらは炭焼の原料だけではなく、シイタケ栽培のためのホダ木を探すためである。数か月も前に行った場所がなかなか見つからない。たしか竹林を抜けてちょっと行ったところのはずだが、斜面の道なきところをちょっと間違えただけで全然見つからない。山とか森って結構怖いものだ。
  諦めて、もとの場所に戻ってもう一度やり直し。ようやくその場所らしき所に行き着いたが依然見た時の印象ほどインパクトはない。午後から伐採ということで一度、基地に戻る。

  午後からチェンソーをもって、今日初めて参加の女性をふくめ4~5人で広葉樹の森に入る。野生のお茶の花がところどころに咲いている。そのことを初めて参加の女性に教えると目を丸くしていた。何事も新鮮なようだ。炭の材となりそうな太さの木はたくさんあり、たいていが4,5本の株立ちでよく見るとなかなか樹形もいい。株立ち全部を切らずに一株につき1,2本づつ伐採していった。手鋸で簡単に切れるので初参加の女性も結構頑張れたようだ。午前中、森の上部に炭材を採りに行って戻ってきた仲間の収穫物をみるとかなりの量があった。広葉樹の森でもたくさん伐採されかなり、沢山の炭が作れそうだ。炭焼き班もこれで当分楽しめそうだ。

  一方でシイタケのホダ木の採取は結構、難航した。「コナラ」は沢山あり、かつてはここから炭材やホダ木を採って里山的に使われていたようだ。今は樹木の萌芽更新もされなくなって伸び放題。株立ちではあるが1本の幹回りは90p位ある大木になっている。シイタケや炭に使うために丁度良いのはかなり高い先の方だけだ。やっといいのを見つけて切ったら「ソロ(イヌシデ)」だった。「一発、でかいのを切っちゃうか」と仲間と相談。伐採。ところが最後にほんのちょっとチェンソーが挟まれなかなか抜けない。悪戦苦闘でようやく外れたら今度はかかり木の処理。とてつもなく重いので玉切りに。それでも広葉樹特有の重心がよくわからない。どっちにぶれるのか緊張。ようやく処理できた時は急に疲れが。久しぶりに緊張感と疲れのあった午後でした。

ロゴソール英字取説に挑戦!


ロゴソール試運転


ロゴソールの板引き大成功


初参加者 ロープ掛けに挑戦


初参加者 間伐も挑戦


昼休みのひと時


ゆずの収穫間近となりました


溝にカブトムシの幼虫発見!


奥の広葉樹


大きな株ですね?


ぼんぼり炭の原木


材を運びます


Kさん本日もチャリ出勤


 
 
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